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   WEISS最新製品を中心にハイエンド/パーソナル・コンピュータ・オーディオをご紹介いたします

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SWISS・WEISS 社 のご紹介

■ワイス・エンジニアリング小史

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スイス・ワイス・エンジニアリング Ltd. の創設者であるダニエル・ワイス氏は、電気工学を学んだ後に、日本国内ではテープデッキで有名なスイスのウイリー・スチューダー(スチューダー - ルヴォックス)に入社し活躍いたしました。同社での彼の仕事は、デジタル・オーディオレコーダーのためのサンプル周波数変換とデジタル信号処理のエレクトロニクスが主なものでした。

1985 年にワイス氏はワイス・エンジニアリング Ltd. を設立しました。
同社は当初から音楽製 作マスタリグ・スタジオのためのデジタルオーディオ機器の設計と製造に力を注いできました。 最初の製品は「102 シリーズ」のモジュール群で、23年後にこのシステムは24bit/96KHz に までアップデートし続け、現在も販売されて世界中の何百ものスタジオで毎日使われており、レコーディング業界では知らぬ者のない信頼性の高いブランドとなっています。

90 年代初めには「ガンビット・シリーズ」が立ち上げられました。同シリーズの設計開発に は人間工学が取り入れられ、音質は新たな高みに達することになりました。
「ガンビット・シリーズ」はイコライザー、デノイザー / デクリッカー、ダイナミック・プロ セッサー、A/D コンバーター、D/A コンバーター、サンプリング周波数コンバーター、ディザ リングなどから構成されており、40bit 浮動小数点プロセッサーと96KHzにおよぶサンプリン グレートが用いられています。

また2001年には新たにハイエンドの HiFi オーディオ・マーケットへの進出を決断し、従来の マスタリング・スタジオのユーザー層に加えて新たな顧客層が加わりました。オーディオ業界の デジタル化が進む中、大変注目を集めています。

ワイス社の顧客リストには、SONY、BMG 、EMI、Warner 、Hit Factory 、Abbey Road 、 Teldec 、Telarc 、Unitel 、 Gateway Mastering (Bob Ludwig)、Bernie Grundman Mastering、 Masterdisk、 Sterling Sound、Whitfield Street、 Metropolisを初め100 件以上の著名企業が名を連ねてお ります。

■ワイス社が考える自社製品についての哲学


現在のワイス・エンジニアリング Ltd. は、最先端の音楽製作マスタリング・スタジオ向けに 20年以上の製品設計で培った豊富な経験を、ハイエンドのHiFi オーディオ製品の設計に注いで います。同社ではその使命を、創業以来の伝統的な正統性を持ち、音質とデザインの両面におい て傑出した製品を創り出すことであると考えています。

また同社は単なるプロダクト・メーカーではなく技術開発企業であると自任しています。そのため一般的なオーディオ・メーカーとは製品に対する開発スタンスも異なっています。例えば同社のこれまで世に送り出した各種のD/Aコンバータは、そのときどきの市場が必要とするニーズを取り入れたアップグレードを繰り返すことで、10年前の機種も現有機と変わらぬグレードで使用できます。これはいたずらに新製品を市場投入することなく、ユーザーの皆さんに最新のWEISSの技術と品質を楽しんで頂きたいという考えからのものです。

例えば最近のWEISSの中心的機器であるMAN301は、2012年に発売されて以降、毎年のように無償のソフトウエア・バージョンアップを繰り返してきました。それは単なるバグフィックス的なものだけではなく、機器の価値を大きく高める機能的なグレードアップを含んできました。主な事例をご紹介しましょう。

・MAN301 BS OS Ver.1.1.1…DSD対応 (2013/6/15)
・MAN301 BS OS Ver.1.1.2…メタデータ・タグ編集能力の強化 (2014/1/21)
・MAN301 BS OS Ver.1.1.4…メタデータ編集能力のさらなる強化/データ読み込みスピードの高速化 (2014/4/3)
・MAN301 BS OS Ver.1.2.0…クロック入力/Airplayに対応、操作画面の大幅変更で操作性の向上 (2014/9/3)

またハードウエアの有償アップグレードでは、2013年のDoP/USBボードによるDSD対応、また今回(2015/12)のEthernetボードによるネットワーク再生対応等のD/Aコンバータ全機種対象のもの他、MEDEA+やMAN301DSDへの出力アナログ・アンプ交換等、個別の機器への対応など、常に従来のユーザーの皆様に最新の状態でお手持ちの機器をご使用頂けることを考えて行なっております。

■ワイス・エンジニアリング Ltd. 開発の歩み


■1985 「102 シリーズ」の登場。マスタリングスタジオ用の 24bi のモジュラータイプ
     ・デジタル オーディオ・プロセッサー。
■1986 初めてのデジタルオーディオ用のサンプルレート・コンバーター

■1987 初のデジタル・イコライザーをリリース

■1989 初のデジタル・ダイナミック・プロセッサ ーをリリース

■1991 初のデジタル・ミキシング・コンソールの一つである「Ibis 」を、クラシック音楽
    のミックス ダウン用に構築

■1993 デジタル・オーディオ・プロセッサー「ガンビット・シリーズ」登場 (40bit 浮動
    小数点プロセッサーと人間工学的なユーザーインターフェースを備える )

■1995 96KHz サンプリングレートが可能な製品のリリース

■2001 ハイエンド・シリーズ (HiFi オーディオ ) の最初の製品、HiFi D/A コンバーター
    「MEDEA 」を発表 ( 現行機種は Firewire 対応「MEDEA + OP1-BP DSD)

■2004 CD トランスポート「JASON 」を発表



■2007 ハイエンド・シリーズの HiFi パワーアンプ「CASTOR」を発表

■2008 Firewire DAC 「MINERVA」
    Firewire -AES/EBU インターフェース「VESTA 」を発表

■2010 Firewire DAC 「DAC202 」を発表
    Firewire インターフェース DDC「INT202 」を発表
    パッシブ・アッテネーター「ATT202 」を発表

■2012 ミュージック・アーカイブ・ネットワーク・プレーヤー「MAN301」発表



■2013 各種DSD対応機種 (MAN 301 DSD, DAC 202 DSD INT204 等) 発表



■2014 DAC全機種がDSD対応 発表
    Reference HiFi D/A コンバーター「MEDUS 」を発表
    創立30周年

    創立30周年記念限定版製品として MAN301DSDのGoldモデル
    「MAN301DSD GOLD」が限定生産・販売

    MAN301DSDの上位機種モデル・「MAN301DSD Premium DAC Version」
    を発表

■2015 DAC全機種がEhernetインターフェイスに対応を発表

■2018 DSP機能を満載した新コンセプトの「DAC502」を発表

MEDEA + OP1-BP DSD (生産終了)
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JASON
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DAC 2 DSD / NET
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DAC 202 DSD / NET
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INT202/203      INT204
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ATT202
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MAN301DSD
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MEDUS / +NET
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MAN301 DSD GOLD
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DAC502
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■WEISSがFirewireにこだわる理由

 Firewire についてまずご理解いただきたいのは、現在それが録音製作業界で標準的に使われている実績のある プロ用「規格」であると言うことです。つまり一般消費者が聴く音源よりさらに鮮度の高いスタジオ音源を取り扱う規格なのです。

 この点ではコンシュマー用規格として使いやすさを優先して主としてOSの標準ドライバーを使用するUSBとはかなり趣が異なり、Windows における ASIO(アジオ)、Mac OS における CoreAudio というハードウェア・デバイスをストレートに駆動するプロ用ドライバーソフトウェアを使用することにより、さらなるクオリティの向上を実現できます。以下のダニエル・ワイスによるレポートにはその技術的詳細も書かれておりますので、是非ご一読ください。

「Firewire と USB」 by ダニエル・ワイス

 Firewire はピア・トゥー・ピア(P2P)のプロトコル(通信手順)であり、それは Firewire ネットワーク 上の全てのデバイスが他のデバイスと平等に通信できることを意味します。Firewire ネットワーク上の2台 のビデオカメラはデータをお互いに共有できますし、Firewire オーディオ・インターフェースは音楽データ を Firewire ハードディスクドライブに直接記録できます。このネットワーク上ではコンピュータは単に一つ のデバイスであると言うだけであり、もともと特別の地位を持っているわけではないのです。

 Firewire は各デバイスに備わるコントローラー・チップによって、常にハードウェア上で実行されます。 CPU にかける負荷は USB の通信負荷よりもずっと軽く、15種類の処理を同時に実行している場合でも ど の音楽データも失う可能性はずっと低いのです。特化されたハードウェアはより早く信頼性も高いのですが、 これもその例といえましょう。

 しかし Firewire の信頼性が USB よりも高い理由はもっと基本的な所にあります。Firewire には2つのモードがあり、一方のアシンクロナス・モードは USB のそれとよく似ています。他方のアイソクロナス・モードは、占有出来る一定の帯域幅(125 マイクロ秒 / 秒)を常に確保しており、これには他のデバイスは割り込めません。1 秒の中の時間を細切れにした場合、常に自分用に一定数を確保しているというわけです。

 つまりデータストリームは常に流れることが出来て、ケーブルが扱いうる帯域幅以上の要求がなければ妨げるものはなにもないわけで、オーディオにとってのメリットは明白です。データの衝突破損もなく、パチパチというノイズ(グリッチ)もなく なります。実際的な点から見ると、より多くのオーディオデータを Firewire 経由で送ることが、より安全となるわけです。18 チャンネルとか 24 チャンネルとかのマルチチャンネル・インターフェースがなぜ Firewire であるかということ、そして USB デバイスは通常 2 チャンネルステレオを送るにすぎないということの理由 はここにあります。

 マウスやキーボード、ポインティング・デバイスなどの場合、USB は充分に早く、充分にローコストです。 HD ドライブの場合、Firewire の方が若干信頼性は高いのですが、USB とどちらでも使えます。オーディオ デバイスの場合、競合する他のデバイスが無く、CPU に十分な余裕がある場合は USB も問題はありません。 しかし Firewire の方が常により低いレイテンシでパチパチノイズもなしに負荷を処理することができます。 それはオーディオが届くべきところへ届くのを確実にするためのリソースをFirewire が充分に備えている からです。


(注)Firewire の場合、1つのポート(端子)に機器を複数数珠つなぎにする「デイジーチェーン」という手法があります。この場合コンピュータとしての「動作」はいたしますが、音楽再生というリアルタイム性の強い用途では充分なパフォーマンスを確保できません。「1 ポート1機器」という原則でご使用くださるようお願いいたします。また動作中の抜き差しは原則としてお控えください。

■現在のFirewire接続方法(2013)

 オーディオ・データの転送技術として、今もFirewireの優位性は変わらないのですが、ここにきてApple社製品もFirewireからThunderboltへの移行が進んでいます。そこで、DAC202やDAC2、INT202/203などFirewireインターフェイス機器の今後の使用方法について、簡単に説明したいと思います。基本的にはサードパーティー製のThunderbolt←→Firewire変換機器を使用して、接続致します。

1・サードパーティー機器使用例…Sonnet 

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 Thunderbolt端子しか持たないMacの場合に、手軽で簡単にFirewire接続する一つの方法として、Sonnetの Echo ExpressCard/34 Thunderboltアダプタ と、Firewire対応のExpressCardを併用する方法をお勧めします。
 Express Cardにはサードパーティー製の多数の対応商品が存在しますので、ご使用目的に応じてお選び下さい。

2・サードパーティー機器使用例…belkin

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ベルキンThunderbolt Express Dock F4U055jaAPL は、サンダーボルトテクノロジーを有効に活用するためのアイテムとして設計されたもので、 FireWire800×1, LANポート×1、USB3.0ポート×3、ヘッドホン端子用ポートx1、マイク端子用ポート×1が用意されています。

 Mac側には1本のサンダーボルトケーブル(別売り)を接続するだけで使用できるため、多種にわたるケーブルの取り回しもスムーズです。